2020/5/12

育児

川崎病について

「川崎病」を、ご存知ですか?
川崎病は、血管に炎症が起きてしまう子どもの病気です。

海外で新型コロナにかかったお子さんに川崎病のような症状が出ているというニュースを拝見しました。亡くなられたお子さんもいらっしゃったそうです。

はじめにそのニュースを聞いた時はとても驚きました。
我が家では長女が三歳の時に川崎病に罹患していますが、アジア人(特に日本人)に多い病気と伺っていたからです。

川崎病は、日本では治療法が確立されていますが、場合によっては心臓に冠動脈瘤などの後遺症が残る可能性があります
冠動脈瘤は心筋梗塞を起こす要因になります

長女が罹患した当時、「川崎病」という名前は知っていましたが、具体的な症状は知りませんでした。
もし本当に新型コロナでお子さんに川崎病のような症状が出ることがあるのであれば、具体的にどういう症状なのかを世間的に周知された方が良いのではと思います。

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川崎病の症状

川崎病についてとてもわかりやすいサイトがありましたのでご紹介します。
https://www.jbpo.or.jp/kd/

川崎病の症状は下記の通りです。もし高熱が続く場合は、このような症状がないかを、ぜひご確認ください。

  • 発熱
  • 両方の白目の充血
  • 唇や舌が赤くなる
  • 発疹(BCGあとが赤く腫れる)
  • 手足が赤く腫れる
  • 首のリンパ節が腫れる
https://www.jbpo.or.jp/kd/symptom.html

娘の場合は、下記のような症状がありました。

  • 高熱が続く
  • 舌がいちごのように赤くなる
  • 手のひらに赤い発疹のようなものが広がる
  • 呼んでも振り返りにくそうにする(のちに診察で首のリンパが腫れて首が曲がりにくかったことがわかりました)
  • BCGの跡が赤くなる(こちらも診察で指摘されてわかりました)
  • 顔や体などが赤い感じがする(熱のためかと思っていました)

川崎病では、インフルエンザや溶連菌のように検査をして陽性・陰性という判断ができるものではなく、上記のような症状を総合的に判断し、心臓のエコー検査で血液の炎症を確認すると川崎病と判定がおります。

上記全ての症状が出たらというわけではなく、どれか欠けていたとしても不全型として診断されることもあります。
うちの娘も、目の充血はあまり目立たなかったように記憶しています。

娘の川崎病がわかった経緯

最初に発熱した日、かかりつけ医に診てもらいましたが、通常の風邪という診断でした。
翌日、薬を飲んでも高熱が下がらないし、普段の風邪よりもあまりにも辛そうなのでまた同じ病院に通院しました。
それでも、お医者さんの診断は様子を見るように、とのこと。
後で知りましたが、主治医は完全に川崎病を見逃していました。

高熱が出て3日目、実はその時、年末進行で私の仕事がなかなか終わらず、夫にも頼れず、どうしても仕事を進めなくてはいけなくて、かかりつけ医と提携している病児保育に預けました。
病児保育の看護師さんは以前に総合病院に勤めておられ、川崎病のお子さんが入院していたことがあったそうです。
その時の娘の様子から、もしかしたら川崎病ではと疑われたそうで、主治医に(川崎病とは進言しないまま)血液検査を進めていただきました。

血液検査の結果、白血球が異常に高い数値が出ました。
主治医が言うには、原因はわからないが大きな病院に行って検査してもらう方が良いかもしれない、とのこと。
後日談として、数ヶ月後にまた通院した際に「血液検査の結果後も川崎病とはわからなかった」と、こちらの医師に言われました。
キャリアのある先生でもたまたま経験が少なかったのか、または判断が難しい病気なのかもしれません。
この後、かかりつけ医を変えました。

話は戻りまして、紹介状を書いていただいた時にはもう夜の7時近かったのですが、紹介された病院で診ていただけることになり直行しました。
小児科の先生数名が集まって娘を診断し、「もしかしたら川崎病かもしれません。このまま入院して検査しましょう」と言われました。
その時に初めて、「川崎病」という病名を知りました。

急遽、親子で着のみ着のまま、空いている病室に泊まることになりました。
娘は高熱でせん妄が出ており、「(亡くなった)おじいちゃんが見える」とか「あそこキラキラ光ってる」など、うなされるように言うので私もとても心細く、ほとんど眠れなかったのを覚えています。

川崎病の検査

入院してすぐ、川崎病の疑いで下記の検査が行われました。

心エコーの検査

心エコーは血管の炎症を確認するための検査です。
上半身裸になり、胸の部分にジェルのようなものを塗って、エコー検査をします。
かなり長いあいだじっと寝ていないといけないので、赤ちゃんや小さいお子さんの場合は眠り薬の入ったシロップを飲んで検査することもあるようです。
娘は3歳になったところで聞き分けもよかったので、一度もシロップを飲まずに検査ができました。
検査中、部屋は暗くし、機械のピッという検査音だけが部屋に響きます。
私はカーテンの向こうで待機しましたが、不安がるお子さんだと、少し怖く感じるかもしれません。

心エコー検査で、血管の炎症が起きていることや、瘤ができていないかがわかるそうです。

心電図の検査

心電図は大人でも定期検診でよく実施されますね。
我が家では、タコの吸盤のような器具を体につけることから「たこさん検査」と呼んでいました。
こちらも動くと正確に測れませんが計測時間は短いので、心エコーに比べるとお子さんの負担は少ないです。

退院後もフォロー検診は必要

退院後も、定期的に心エコーと心電図の検査が必要です。
1ヶ月後、数ヶ月後、半年後、1年後、というように間隔が空き、5年後まで同じ病院で検査を行いました。

当初、血管が炎症により少し太くなってしまった時期があったのですが、経過観察とともに元に戻り、幸いなことに冠動脈瘤はできませんでした。

小学校では、卒業まで毎年心電図を行なっていただいています。
小学校の心電図検査は全員必須ではなく、心臓に関係する既往症のある子どもさんが対象になるようです。

中学校に入ってからも学校で心電図を受けられるかどうか、私はよくわかっていないのですが・・・。
生涯、生活習慣に注意が必要な病気だと思います。

退院時に「川崎病急性期カード」という簡易的なカルテのようなカードをいただきました。
大人になって、万が一心臓に何らかの病気が発症した場合に、参考になる資料です。
大切に母子手帳とともに保管しています。

川崎病の治療法

免疫グロブリン療法という治療法があり、娘も入院中に行いました。
血液でできた薬なので、治療前に保護者のサインが必要でした。
もしかしたら献血と同様に宗教上の理由で断る方もいるのかもしれません。

免疫グロブリン療法の治療時、私は仕事で帰宅し、夫に見てもらっていたのですが、投与してだんだんと顔色も良くなっていったそうです。
人によって効果は違うと説明を受けていたのですが、娘にはこの治療が効いたようで、のちに解熱しました。

川崎病は高熱が続きますが、免疫グロブリン療法を行わない場合でも、数日経てば解熱するそうです。
なので、お医者さんに見落とされてしまい、自然治癒で回復しているお子さんもいるかもしれません。
万が一後遺症が残ってしまい、気づかないままというのが一番怖いので、やはり注意が必要な病気だと思います。

なぜ発症するのか?

川崎病の要因はいまだにわかっていません

時期的な流行があるようで、娘が入院していた時期にも、川崎病が流行中という記事がネットニュースに上がっていました。
同室にも同じ川崎病の赤ちゃんが入院していました。

実は、娘は川崎病を発症した約3ヶ月後に、また高熱と気管支炎で入院することになりました。
この時もいちご舌などが見受けられ、解熱後に手指の皮がむけはじめました。これが、川崎病と同じなのです。
川崎病は一人の子どもが何度か発症することもまれにあるそうで、もしかしたらまた川崎病になっていた可能性もある、というようなことを医師に言われました。
ただ、溶連菌でも同様の症状があるので、詳しい原因は確定できませんでした。
この時の入院では免疫グロブリン療法は行なっておりませんが、心エコーや心電図で検診は続けていました。

大陸から飛来する何かに起因するのではないかというような記事を、昔読んだ記憶があります。
なので、新型コロナを発症したお子さんに川崎病に似た症状があるというニュースを見た時には、やはりという気持ちもありました。
もし関連があるのであれば、日本含め中国や韓国など東アジアで新型コロナに罹患した子どもさんにも、川崎病のような症状はなかったのでしょうか?
新型コロナとの関連性を研究する上で、川崎病の原因も解明できれば良いのですが。

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