2014/11/7

おすすめ本

水野 学さんの「センスは知識からはじまる」を読みました

水野学さんの「センスは知識からはじまる」を読みました。(図書館で借りました。図書館万歳!)

タイトルに内容が集約されていたのですが、センスは生まれ持ったものとかヒラメキのようなものではなく、知識を身に付けていくことで培われていく、ということが書かれてありました。

私は大学などで美術やデザインを学んでいないし、デザイン会社で先輩デザイナーにシゴかれる的な経験もなく、これまでほぼ独学でやってきたようなものなんですが、デザインの基礎力のようなものが知識の積み重ねだとすれば、やはりそれが私には足りない部分やな〜と、自覚しております。。

むしろこの仕事を始めた頃は、とにかく稼ぐために就職すること、仕事ができることがマストだったので、デザインの基本を勉強しようという発想はなかったように思います。

子育てを通じて自分の子供の教育を考えるようになり、私自身のことも振り返ることが増えました。
学生の頃はあんなに学校が嫌いで、早く働いて一人立ちしたいとばかり願っていたのに、この年になってもっと勉強したいと考えるなんて、当時の私には考えもしませんでした。(^_^;)
今更大学に通い直す時間も資金もありませんが、これから数十年の私の人生の中で、タイミング良く学ぶ機会を得ることができれば、デザイナーとしての仕事に役立つだけじゃなく、生活のハリと言いますか、実りのようなものになるのかなと思っております。

また、この著書で言われている「知識」ですが、「教養」という意味だけではなく、「普通の感覚」や「世間の感覚」を知ることも大切だとおっしゃっているんじゃないかな〜と感じました。
流行も把握しつつ、流行だけ追うのではなく、普遍的に良いもの・似合うものを選び取ることができれば、センスの良い仕事ができる、ということでしょうか。

デザイナーはアーティストじゃないから、自分発信の作品のみならず、依頼があればそれらのターゲットやニーズに適したアウトプットが必要です。
自分の好きな分野だけじゃなく、オールマイティーなデザインに対応できる方は、技量が深く素晴らしいと思います。
私個人的には芸術家肌というタイプでもないので、できればそのような職人肌のデザイナーを目指したいのですが、まだまだ経験値も足りません。
アラフォーになり、好きな物が似合うとは限らないという現実が年を追う毎に増してきて、自分の着る服や髪型すら迷いだらけになっておりますが、制作物にはそのようなことなく、また古くさいと言われぬよう…周りの方のお仕事を参考に勉強したいと思っております。。

こちらの本の中で時折、フォントの歴史や背景についての知識がセンスになるといった記述が出てきます。
例えば、その商品が生まれた時代のどこどこの国にあったなになにのフォントを使った、などです。
クライアントに対しては、そのような理由付けが有効な説得材料になるということなのかなと感じました。
特に時代性のある制作物には重要なことだと思いますし、フォントとデザインの世界観が一致することで精度も上がるんだと思います。
先日こちらのブログで紹介した「欧文書体」(小林 章さん著書)にも、「時代にふさわしい書体を選ぶのもデザイナーの重要な仕事です。」と書かれてありました。

反面、フォントの出生地に関してこだわるという点では、小林さんの本では少し違った見解が書かれています。
「味の分かる人は産地やラベルにとらわれずに料理にあった素材選びをする」「書体の出生地だけに頼ると、かえって表現の幅を狭めてしまう」とありました。
確かに、道行く人は「これはフランスの書体だからイタリア料理店の看板のフォントに使われるのはおかしい!」とは思わないだろうなあ、と。。
色んな方の本で色んな意見を読んで、自分の中で取捨選択して行くこともまた、学びなんだと思います。

娘がくまもんのハンカチをとても大切にしていて、クラスでもお友達から「いいなー」と言われて喜んでいました。
6才の子供にこんなに受けるものを作るのも、漠然としたセンスではなく知識の積み重ねだとしたら、すごいなあーと思っております。
(個人的にはくまもんよりも、くまのがっこうが好きです。)


センスは知識からはじまる

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