2018/8/1

Web制作

インハウスと制作会社、Webデザイナーのお仕事内容

先日、「未経験でWebデザイナーになること」という記事を書きましたら意外とアクセスがありましたので、また会社員の頃のお話を書いてみようと思います。
インハウスデザイナーとして自社のシステムやWeb制作をメインに行なっていた会社、いわゆるWeb制作会社で受託案件をメインに行なっていた会社、両方を行なっていた会社、それぞれの企業でのお仕事内容など振り返ってみます。
転職活動をされていらっしゃる方の参考になりましたら。

インハウスのWebデザイナー

社員数50名以下。事務スタッフやWebディレクターがおらず、Webデザイナーとはいえ色々と制作以外の業務も多かったです。
私のお仕事の割合としては、おおざっぱに分類すると下記のような状況でした。

  • 自社サイト企画、デザイン、コーディング、アクセス解析、SEO対策などなど・・・5割
  • 自社システムUIデザイン、コーディング・・・2割
  • 受託案件(自社システムのカスタマイズ等)・・・2割
  • 電話応対、来客応対、食器洗い、掃除などなど・・・1割

仕事の内容

自社サイトについては、自分で作ったページが良いのか悪いのか、アクセスなど自分でチェックして上長に報告することになりますので、効果が出ていればとても面白いし、出ていなければめちゃくちゃ悩みました。
更新作業はある意味単純な工程でありますし、ルーチンでチェックする必要もありますので、そのような業務が退屈に感じる方にはインハウスデザイナーは向いていないかもしれません。私はその点は平気でした。
デザインのチェックは上長になりますので、制作会社ほど厳しくはなかったのですが、競合と比べられることは必須です。
なんとなく雰囲気の良いデザインよりも実を取る方が先決かなと思って制作おりましたが、これは企業のブランディングにもよるのかもしれませんね。
アクセスを集めるためには定期的な更新が必要になりますし、こういうキーワードをメインにしたこういうページがあれば、このページに誘導して・・・というようなことを常に考えるようになりました。
でも私自身ライティングは苦手だし、マーケティングに長けているわけでもないので、違う部署のデキる社員の方々に声かけをして、一緒にコンテンツを作ってもらうようになりました。
制作会社のWebデザイナーと一番大きく違うところは、企画から携われるところかもしれません。

制作会社のWebデザイナー

社員数10名以下。広告代理店などからの受託案件が多い。コンペも多数。Webディレクターさんのもとで、私は制作に集中。システム開発は外部発注。
私のお仕事の割合としては、おおざっぱに分類すると下記のような状況でした。

  • 受託案件・・9.5割
  • 自社サイト企画、デザイン、コーディング・・・0.5割

仕事の内容

有名企業の案件もやってみたいなあーと奮起し、いわゆるWeb制作会社に転職しました。
おそらくWebデザイナーさんの大半は、受託業務をメインにお仕事をされているかと思います。
フリーになってからの私のお仕事も、受託案件の下請け制作がメインなので、こちらのお仕事内容に近いです。
Webディレクターさんが中心に企画を詰めて来られますので、私は純粋に制作に集中できました。
有名企業の制作や広告物に触れることができたり、デザイン感度が高まります。
Webディレクターさん、広告代理店の担当者、クライアント担当者と何重にもチェックが入りますので、修正回数は多いです。
修正のたびにブラッシュアップできることもあれば、自分自身でもわけがわからなくなることもあり(これは今も時折ありますが)デザインに関しては真正面から自問自答する時間が増え、鍛えられます。
コンペが多かったので、通ると嬉しいし、落ちると責任を感じて落ち込みました。
更新業務も多少はありますが、リニューアル等で公開するまでの業務がほとんど。公開しては次のサイト、という流れです。
クライアントのサイトを公開後にどう運用するか、みたいなところに携わる機会はなかったので(これは今もないです)、ここがインハウスのデザイナーとの一番の違いかと思います。

インハウスと受託両方を行うWebデザイナー

社員数100名以上。
実質一社目のインハウスの頃と同じ会社なのですが、社員の増加や企業合併などを経て、かなり状況が変わりました。
私のお仕事の割合としては、おおざっぱに分類すると下記のような状況でした。

  • 自社サイト企画、デザイン、コーディング、アクセス解析、SEO対策などなど・・・4割
  • 受託案件(自社システムのカスタマイズ含むサイト構築)・・・6割

受託案件が増えてスケジュールが圧迫されると、感覚的に自社サイトの制作が後回しになってしまうのが課題でした。
手が回らないと、例えばWeb広告は外部に出そうとか、自社サイトのリニューアルに関してもフリーランスのデザイナーさんのお力を借りる必要も出てきました。
上長としても、自社スタッフの制作より外注する方が効果があるのでしたら、そう判断するのは必然だと思いますが、一担当者としては寂しさや不甲斐なさもありました。
私としては、自社のサイトも思い入れがあるし、大手企業のサイト制作もやってみたい。
この時期はどちらも担うことができる状況ではありましたが、スケジューリングや担当の割り振りなどが難しく、恒常的に深夜残業の日々でした。
自社サイトが片手間になってしまっては本末転倒。でも受託案件の納期は落とせない。
工数のバランスを取るのが難しいですが、両方の良い刺激を得られるのもこちらのパターンかなと思います。
更新やオリジナルコンテンツに力を入れていらっしゃる制作会社さんも増えてまいりましたが、きっと大変なご苦労がおありでしょう。
長い目で見れば、自社サイトの運営は新人スタッフの教育にもなりますし、その経験がクライアントワークにも活かせるのだと思います。

最後に

フリーランスでも2種類の方向性があると思います。

  • Web制作全般に対応し、直案件中心に行う
  • デザインやコーディングなど得意分野に特化し、下請案件中心に行う

独立当初、どちらかといいますと前者を目指していました。
自分の性質や業務時間などを考えると、自然と後者の下請け業務が中心になってまいりました。
同じ職種でも、働き方については色んな考え方がありますし、性格的な向き不向きもあると思います。

私の個人的な経験としては、インハウスと制作会社、両方を経験したことが、フリーのお仕事にも反映できているのかなと感じています。

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