ウェブデザイナー、
子育てとフリーランス

未経験からいきなりフリーランスのWebデザイナーを目指すママさんに、経験者が語る

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ここ数年、特に去年あたりからママ向けのWebデザインスクールや、コンサルなどのサービスを見聞きすることが増えました。
特にインスタグラムでは「Webデザイナー」「フリーランス」などのタグで集客されている業者さんをよくお見かけします。
「赤ちゃんいても家で働けるよ!」とか、「フリーランスのWebデザイナーになれば毎月稼げるよ!」というようなことが、ことさら強調されているような広告を見ると正直なところゲンナリいたします。
長女が0歳の頃にフリーランスになり、次女の妊娠・出産を経て12年になる私が、実際こうですねん、ということを書いてみます。
楽しくてやりがいのあるお仕事ですが、やっぱりフリーランスは全てにおいて自分次第なので、大変な面もありますよ。

HTMLやWebデザインの勉強は、まずは本を買えば3000円ぐらいからできるよ

いきなり未経験者向けのスクールやコンサルに入って、数十万円の投資をする前に、まずはHTMLとCSSの初心者向け教本で試してみてばいかがでしょうか?
本によっては図書館にも置いてあると思いますし、それなら0円です。(私もよく図書館で技術書を借りています。)

Webでも、HTML等を勉強できるサービスはいくつもあります。
私は利用したことがないのですが、Udemyやドットインストール、Schooは有名なので、探してみてはいかがでしょうか。
有料でも安価で受講できると思います。

コーディングは、まず最初は無料のエディタを使うと良いと思います。
私はAtomというエディタを使っています。とりあえず、エディタがあればHTMLは作れます!
それで簡単なホームページを作ってみて、その作業がご自身に向いているか考えてみてはいかがでしょうか?

その上で、もうちょっと凝った画像を作りたい!というような気持ちになったら画像処理のソフトもあればいいですね。
Adobeは短いですが無料期間もあります。その後、試しに必要なアプリケーションだけ1ヶ月契約してみる、というのもいいかもしれません。

唐突ですが、私がWebをデザイナーを目指す、ずっと前の話をします。
最初は趣味で2年ぐらいホームページを作っていました。
当時はテキスト系サイトの全盛期。憧れのサイトを見て、どうやって作るんやろう?と興味を持ち、本を買い、自宅のパソコンでぽちぽち作ってみました。
既に自分のサイトを作っている同僚がいて、影響を受けたのも大きいです。
最初はAdobeなんて持ってないので(当時は買い切りで高価でした)アイコンや画像は作れず、素材を配布しているサイトから頂戴して作っていました。
デザイン云々よりも、「ホームページ」が作りたかったんです。
ブログが生まれる前だったので、日記みたいなコラムみたいな日常のどうでもいいことをわざわざHTMLで書いてFTPでアップして、自分専用の掲示板にコメントをもらって喜ぶ(笑)という時代でした。

その当時の、「ホームページを作って、見てもらうのって楽しいな!」というのが私の原点になっています。

そうじゃなくて、「家でできる仕事ならやってみたいな」「簡単に儲かるならいいな」という観点から入ると、しんどい仕事なんじゃないかなー、というのが正直な思いです。
だから、まずお金をかけずに作ってみて、楽しいと思えるかを確認することは、結構大事なんじゃないかなと思います。

もし、「私は独学で勉強するのは向いていないので、お金いっぱいかけてでも最初からちゃんと誰かに教わりたいのよ」という方がいらっしゃったら、そもそもWebデザイナーは向いてないかもしれませんね・・・。
というのも、この業界は進化が早いので、スクールで教わることだけで何十年も食べていけるわけではないんです・・・。独学がつきもののお仕事です。

自分である程度勉強して、本気で転職したい!ということになりましたら、スクールに通うことはもちろんとてもスキルアップになると思います!
私も当時、某大手スクールに3ヶ月ほど通いまして、実際にフリーランスのWebデザイナーでもある講師の方から教わり、とても勉強になりました。
確か35万円ほどのコースでしたが、雇用保険から補助が出て10万円ぐらいで通うことができました。(今もそういう制度はあるのかな?)
スクールは金額もまちまちですが、卒業生の口コミや就職率等の実績などもよくよく調べておかれるのが良いかもしれません。

泣いてる赤ちゃんが横にいれば、いくら在宅でも仕事にはならないよ

ニコニコしている赤ちゃんの横でパソコンを触っているお母さん。
そんな風景の写真素材やイラストを広告でよくお見かけしますが、現実的にそんなことあり得ますでしょうか!?
赤ちゃんって、ぐずって泣きますよ!

とはいえ、ええ、私は確かに赤子を抱えてこの仕事をしていました。

私の場合ですが、娘が起きている時間はほぼ作業ができません。なので、昼寝をさせるのに必死でした。
長女の時はベビーカーでひたすら散歩して、寝たら速攻で帰って玄関でベビーカーに寝かせたまま仕事する、ということもしょっちゅうありました。せいぜい、30分から1時間でしょうか?
次女の時は長女を保育園に入れていたので、あまり外をうろうろできず・・・どうにか寝かせるために、よく授乳しながら右手だけでキーボードを打っていました。

結局、赤子を育てながらフリーランスで仕事をするには、保育園に子供をお願いするか、寝る時間を削るしかないんです。
(あ、もしかすると、おじいちゃんおばあちゃんに預けられる方は、そんなに苦労されないかもしれませんね。)

で、その肝心な保育園ですが、在宅フリーランスは優先度が低くてなかなか入りません〜。
長女と次女の保育園入園にあたり記事を書いておりますのでよろしければご参照ください。
二人目の時は待機期間も長く、大変でした。

フリーランスのWebデザイナーって、そんなに稼げるんでしょうか?

「スクール卒業後は月にうん十万円稼げるよ!」というキャッチコピーを見て思います。
それって、そもそもですけど、人によりますよね・・・。
フリーランスになれば絶対毎月これだけ儲かります!と断言しているスクールが、確実に仕事を紹介してくれるというのならわかるのですが・・・。

私の場合、就職していたところのお付き合いなどから、フリーランスの仕事をスタートすることができました。
ラッキーでしたけどその案件だけでは食べていけないので、慣れない営業も頑張ってみたり、試行錯誤しました。
今もやっぱり波がありますし、一番悩むところです。

でも未経験の方の場合は、やっぱりお仕事をいただける会社さんを探すのが、まず大変ではないでしょうか。
クラウドサービスも色々ありますけど、コンペ等でコンスタントに受注するのは至難の技かと・・・。

私は、自分の経験から、最初はパートやアルバイトからでもお勤めされる方がいいんじゃないかなあーと思うんです。
先輩から教わることで吸収することは多いですし、コネもできますし、定期的に収入も得ることができます。
その後にフリーランスになる方が近道な気がします。

で、もし就職を目指すなら、スクール選びはもっと重要になってくると思います。(履歴書に書くので)

バナーを作るだけの仕事って、そんなにあるかなあ?

インスタグラムで、ひたすらバナーを練習として作ってアップされていらっしゃる方を時々見かけます。
デザインの練習としてバナーを作る、というのはいいとは思うのですが、もしかしてバナー職人を目指していらっしゃる?のかな??

仕事でバナーを作るのは、コーポレートサイトやランディングページを作った延長線の業務、ということが多いです。

自社サイトに貼り付けるバナー以外にも、リスティング広告用に、数パターンのサイズに展開して作ることもあります。
私自身、バナー単体で依頼されることもあるっちゃーありますが、ほとんどないですね。年に1〜2回とかかな?

バナーに似ていますが、インスタグラムやFacebookページ、ブログのアイキャッチなどのサムネイル画像をご依頼いただくこともあります。
ですが、最近はCanvaのような便利なツールもあるので、自社で作られている企業さんも多いのかなと想像します。
以前、あるインスタグラム運用セミナーを受講した時、講師の方はフリーアプリで画像を作ってアップしているとおっしゃっていました。
SNSなら、ターゲットによっては、余白を調整して綺麗にデザインされた画像じゃなくても、写真!手書き風文字ドーン!でも十分効果が挙げられる、ということなのかなと思いました。

もしバナー職人としてやっていきたい!ということでしたら、そもそもそんなに依頼自体が少なそうなので、現実的に厳しそうな気がします。
(私が知らないニーズがあるのかもしれませんので断言はできませんが・・・)

夫の扶養に入りたい人は、パートとは扶養額が違うのでご注意を

フリーランスは個人事業主になりますので、確定申告の上、所得税・市民税の支払い、国民健康保険の支払い、国民年金の支払いが必要になります。
パートの場合の扶養は100万円ぐらい?と聞きますが、フリーランスは異なります。
「税法上の扶養は税務署のホームページ等で計算してみてくださいね。
「社会保険上の扶養」は、配偶者の社会保険事務所のホームページ等にて確認する必要があるかと思います。(経験上、社会保険事務所によって案内がまちまちでした。)

ちなみに私は、自治体の国民健康保険ではなく、少しでも支払い金額を減らすために、下記の記事の通り民間のところに加入しています。

税金&保険料&年金の支払い額は大きいです。
思ったより手元に残る額は少ないと後々感じるかもしれませんので、ご注意ください!

フリーランスにとって、老後の資産形成は課題です

会社員などと異なり、フリーランスは個人事業主ですから将来もらえる年金額が少ないです。
専業主婦さん並みの計算になるかと思います。
そのため、iDecoや小規模共済、国民年金基金など、資産形成についての制度がいくつかあります。
これらは節税にもつながります。

フリーランスになって、会社員やパートの頃より手にした金額が多かったとしても、それは必要経費や社会保険の企業負担額、雇用保険、企業の福利厚生などなどが上乗せされたもの、という認識が必要かと思います。

春になると、税金、保険料、年金等の支払いラッシュがはじまります。
フリーランスになると、パートや会社員の様々な特権などが羨ましく感じると思いますよ!

高卒でも、絵やデザインを学校で学んでなくても、目指せる職種です(たぶん・・・)

私は高卒ですし、学校で特別に絵の勉強をしていません。
Webデザイナーを目指したきっかけも、デザイナーに憧れたわけではなく「インターネットやホームページって楽しいな」というところからでした。
Webデザイナーだとイラストも描けると思われがちですが、私はイラストは苦手です。

おそらく未経験で始めようと思われている方は、大半が美大等に通われていたわけではないのかな、と想像します。
私のような人間もおりますので、そのような方でも十分チャレンジできる職種だと思います!

フリーランスでは履歴書を要求されることが殆どない(契約によっては時々あります)ので、会社員時代に比べて学歴でコンプレックスを抱くことは減りました。
高卒だからって制作費を下げられたことはありませんでしたよ。

でも多分、今の新卒は専門の学部卒の方が多いんだろうなあと思います。
と、いうことは、再就職を目指すとなると学歴はもしかするとネックなのかな〜。

働き方は自分次第!

一言で”フリーランスのWebデザイナー”と一括りにできないぐらい、いろんな働き方があると思います。

私は、90%が下請け。Webデザインがメインで、コーディングは必要な場合のみの対応とさせていただいております。
もしめちゃくちゃできるだけ売上をあげたい!ということでしたら、私のような部分的な業務だけを請け負うような働き方では難しいですよね・・・。
どうしても工数的な計算になっちゃいますから、売上に上限ができてしまいます。
自分でサービスを作ったり、コンサルティングなど制作以外の分野にも携わって案件を取りまとめられる存在にならないと、大きな売上をあげることはなかなか厳しいと思います。

でも自分の性格やスキル的にも、そこまでは難しい。
プロデューサー的な役割を担っておられる制作会社さんから御依頼いただいて、Webデザイン担当としてコツコツとやらせて頂いている今が、一番自分には合っている働き方だと思っています。

フリーランスは人それぞれ、色んな働き方があります。職種に加えて、「役割」といいますか。
自分の裁量次第なので、会社勤めが苦手な方でも、独立した方が楽しく働けた!というようなことはあるのかな、と思います。

それに、元はマーケティングや営業を専門とされていた方がフリーランスのWebデザイナーに転職されると、かなり凄そう!
未経験からの一番の強みは、過去の職歴かもしれませんね。

体力のない私にとっては在宅勤務はありがたい!

私は虚弱体質なのですが、会社員の頃はハードワークで辛いな、と思うことも多々ありました。
特に通勤電車が苦手でよく気分が悪くなっていましたし、頭痛、腹痛も頻繁にある体質です。
忙しい会社に勤めていることが多かったので、熱があっても出社していました(このご時世は無理ですね)。

在宅勤務だと楽な服装でいれますし、どうしても体調が悪い時は少し横になることもできます。
育児と家事もありますから、私のような体力のない方にとっては、家で仕事ができるというのは大きな利点です!

ですが、病気になってしまってもフリーランスに有給などなく、お約束の納期はやはり守らないといけません。
子供経由で感染症にかかりまくりますが、毎年インフルエンザの予防接種は欠かさないようにし、コロナ以降は出来るだけ人混みに行かないように気をつけています。

一人で何もかも対処しないといけないのが怖いことも

やっぱり相談相手がいない、一人で何事も解決しないといけない、ということが一番気が重いです。
特に支払い関係のトラブル。私も経験がありますが、他のフリーランスの方からも聞きます。
うっかり忘れた、ということならすぐお支払いいただけるので問題ないのですが、そうではない場合の(明らかに資金繰りがうまくいってない雰囲気の会社への)お金払ってくださいね、という督促をするのは気が滅入ります。場合によっては同じ人に何度も、です。
かと言って泣き寝入りはもっとしんどいです。

フリーランスで主婦だから安く発注できる、と最初から鷹をくくってアプローチされてくる方もいらっしゃいます。
(ご自身が勤めている会社の)クライアントを紹介する代わりにキックバックを頂戴ね、というような無茶苦茶な条件で問い合わせが来たこともありました。

また、大きい制作会社さんなら反社チェックなどできるかもしれませんが、個人ではもちろんできません。
違法か合法か判断つかないような商品を売買するサイトの制作依頼もありました。
お問い合わせいただいた方のお名前を検索すると、逮捕歴のある方も複数いらっしゃいました。
コンプラ的にうちの会社では請けられないからあなたやってくれる?と懇意の制作会社さんから頼まれたこともありました。

上記はすべてお断りした例です。
制作会社だと断られるだろう、というような内容でも、フリーランスの私だから問い合わせが来るんだと思います。
フリーランスになった当初は「頂いた仕事は全部請ける!」という気持ちで始めましたが、それは危険だな、と早々に気付きました。

私は心配性でリスクを避けたい性格なので、サイト上で本名や写真を掲載していません。
フリーランスのWebデザイナーさん、顔出しされている方も多いですし、信頼感は増すと思うのですが、インターネットは怖いことも多いので私はずっと屋号で活動していくつもりです!

最後に

個人的にはWebデザイナーというお仕事は好きですし、フリーランスは自分に合った働き方だと思っています。
でも、人によって、向き不向きもあると思います。

ただでさえ小さい子供を抱えて働くことは大変なのに、さらにコロナで不景気になり、切実にお仕事を探している方が増えているのが現状だと思うのですが、その影響でママ向けフリーランス関係の広告が増えているのかも、と思うと少し心配になります。

正社員、パート、フリーランス。それぞれに助かるところ、困るところがあるんだと思います。
フリーランスだから、育児もしながら仕事ができて、必ず高収入を得られる!というわけではなんです。

繰り返しになりますが、高額な投資する前に、お金をかけずにHTML&Webデザインの勉強に挑戦することは可能です。
楽しんで作ってみてくださいね。

フリーランス Webデザイナー 大阪 kunugi design

kunugi design

大阪府在住、フリーランスのWebデザイナー。Webデザイン歴20数年。読書・映画・音楽・お笑い好き。趣味はミシンで服作り。2人の女児を育てる母親です。

https://kunugi-design.jp

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